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亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、今日の音楽日記は、フランスの天才作曲家ドビュッシーの作曲した、
ピアノ曲「前奏曲集」より、おそらくは、最も有名な曲
「亜麻色の髪の乙女」である。

ドビュッシーの前奏曲集には、魅惑的なタイトルがいくつもある。
「音と香りは夕暮れの大気に漂う」
妖精はすてきな踊り子
「月の光がふりそそぐテラス」
    等々
ドビュッシーは、あまり、この表題を意識させない為に、
これらの表題を曲の頭ではなく、曲の最後に書いたのだが、
それはそれで、私は、すごく意識してしまう。(ははは、あまのじゃくだなあ。)

この「亜麻色の髪の乙女」の曲も、旋律の美しさと、感覚的な和声により、
どうしても、亜麻色の長い髪のやさしい少女をイメージしてしまう。

NHKで現在放送している、スーパーピアノレッスンでも、この曲を取り上げていた。
曲の冒頭の「とても静かに、そしてやさしく表情豊かに」の指示に従って、
ベロフ先生も、生徒も、気持ちをこめて気持ちよさそうに、弾いていた。

この曲も含め、ドビュッシーの前奏曲集は、絵画のようなイメージの曲だと思う。
それは否定しない。
曲を聴きながら、イメージを想像するだけで、幸せな気分になれる。

しかし、それだけでは、
なんとなくドビュッシーの音楽の独創性は、わからないかもしれない。
と私は、ずっと思っていた。(これは本当)

日曜日に、デパートの駐車場のサービス券を確保する為に、本を2冊買った。
一冊は、ダビンチコード(中)であり、(実は、今、夢中で読んでいる本です)
もう一冊は、なんと、
「ドビュッシー前奏曲集第1巻全曲研究」(別宮貞雄)という音楽本である。

内容は、フランスの作曲家メシアンが、語ったドビュッシー音楽のことが
書かれており、どちらかというと、感覚的な話ではなく、
作曲技法や、旋法や、和声や、曲の構造等の面から分析している本である。

私は、和声学も楽典もちゃんと勉強していないので、
正直、この本の半分は、わからない。
しかし、なんとなく、
ドビュッシーの音楽技法の秘密にほんのちょっとだけ触れたような気になった。
やはり、イメージだけでなく、このような曲の分析もわかると、
世界が広がると思う。

ちなみに「亜麻色の髪の乙女」の項では、
 ・4小節目の3拍目は、次につながるのではなく、前段の旋律の語尾にあたるとか、
 ・和声で、女性終止と男性終止が交互にくるとか
 ・中間部の頂点の和音からの転調が、あーたらこーたらで、めずらしいとか
 ・主題の再現部を期待する24小節目に、主題の変形を持ってきているとか、
まだまだ、たくさん、なるほどということが書いてある。
(私の読み方が、間違っていたらごめんなさい)
(まあ、半分も理解できないのですが、興味がある人は、是非買って
 読んでみてください。もちろん12曲全部解説しています。)

ドビュッシーは、色彩の感覚の作曲家だし、
私は、その音楽は、色彩や自然や絵画のイメージで聴くことに幸せを感じる
しかし、これからは、ちょっとだけ、構成や音楽技法というものも、
勉強してみようと思っている。
なんか、それで、世界が広がるような気がする。

(追記)最近のスーパーピアノレッスンを見て
 ピアノの弾く姿勢や、動きは、人によって違っていいと思うなあ。
大事なのは、演奏者の確固たるイメージや考えや意志があって、
行うことであれば、それが、演奏では一番大切のような気がする。
(なんとなく、素人の勝手な考えです。気にしないでください。)


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