雪が踊っている(ドビュッシー) [ドビュッシー]
NHKの教育テレビで放送している、スーパーピアノレッスンは、
今、フランス音楽をやっている。
フォーレ・ドビュッシー・ラベル・サティ・メシアン
という五人の作曲家の魅力あふれるピアノ曲のレッスンだ。
これから7月まで、いろいろな曲をレッスンする放送をするようだが、
今日の音楽日記は、その放送される予定の曲にもある
ドビュッシーの子供の領分より「雪が踊っている」というピアノ曲である。
ドビュッシーのピアノ曲は、この曲に限らず、
イメージがすごく頭の中に素直に浮かんでくる。
なぜだろう。
ドビュッシーの曲は、直接的な描写音楽でないのに、
他の作曲家の描写音楽より、はるかに、頭の中にイメージしやすい。
想像力をかき立てる色彩のイメージ音楽
と言ったら、大げさだろうか?
その想像力の部分と、描写の部分のバランスが絶妙なのだと思う。
さて、「雪が踊っている」である。
子供の領分という、愛娘の為に書いた曲集の中の一曲であり、
この曲集は、どれもとっても楽しい小品なのだが、
この「雪が踊っている」は、わずか74小節の小品ながら、
粉雪が、さらさらと舞っている様子が、かわいらしく表現されている。
(最初の数小節を聴いただけで、もう雪の世界ですね)
(粉雪というより、ダイヤモンドダストのイメージかも・・・)
(ところで、ダイヤモンドダストって、知ってますか・・・)
同じ、雪を題材にしたピアノ曲に
フランツ・リスト作曲の超絶技巧練習曲「雪かき」がある。
この曲と比べると、作曲家の感性が対象的でおもしろい。
リスト・・・・・・荒れ狂う吹雪・ピアノは上から下まで技巧の限りを尽くして表現
ドビュッシー・・・粉雪・ピアノはあくまで、軽く、限られた範囲で表現
もちろん、どちらもピアノの名曲だと思うが、
私が、雪を直接的にイメージできるのは、ドビュッシーだ。
ドビュッシーのピアノ曲を聴くと、
ピアノの表現力をテクニックではなく、
作曲技法で、表現を拡大した最大の作曲家は
ドビュッシーかもしれないと思えてくる。
しかし、自分の子供のために、こんな曲が書けるのは、すばらしい。
私も、娘の為に、なにかピアノ曲を作曲しようと思っているが、
思っているだけで、たんたんと時間が過ぎていく・・・(笑)
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