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ピアノソナタ第31番(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、土曜の夜は、眠れなかったので、
ベートーベン作曲のピアノソナタ第30番から第32番までの最後の3曲
を連続して、ポリーニのピアノのCDで聴いた。

先日は、第32番の音楽日記を書いた。
ただ、これだけでは、他の2曲が嫉妬(?)するので
今日の音楽日記は、第31番のピアノソナタである。(笑)

さて、ベートーベンの第31番のピアノソナタである。
この曲は、美しい一楽章や、エネルギッシュな二楽章も魅力的だが、
嘆きの歌と言われる旋律とそれに続くすばらしいフーガの第三楽章が
特に際立っていると思う。

フーガと言えば、バッハの曲等はもちろんすばらしいが、
それ以降の時代のピアノ曲のフーガにもすばらしい曲は、いっぱいある。

余談になるが、バッハ以降のフーガが含まれるピアノ曲の私的BEST5は、
 ・ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ(ブラームス)
 ・前奏曲、コラールとフーガ(フランク)
 ・ピアノソナタ(リスト)
 ・BACHの名による変奏曲とフーガ(リスト)
 ・ピアノソナタ第31番(ベートーベン)
かな?
(まあ、人の心は、変わりますから、現在ではということで・・・)

話がちっよと横道にそれたが、
このベートーベンの第31番のフーガを引き立たしているのが、
絶望の淵で、歌っているような、嘆きの歌 の部分だろう。
それに対応するがごとく、強靱な意志をもったかのようなフーガが現れると、
どうしても、なにか、人生ということを考えてしまう。

決して、単純で明解な曲ではないのだが、この曲の最後を聴くと、
人生を生きる力のようなものが湧き出てくる。

この曲にかぎらず、フーガには何か、そんな魔力があるのかもしれない。

うーん。AIKOの曲にも元気づけられるが、
ベートーベンの第31番のピアノソナタにも元気づけられる私は、ちょっと変?


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コメント 5

なるたる

嘆きの歌は足を引き摺るように、フーガはたっぷりと音を保って、憧れと情熱を秘めて…私の理想とする第3楽章の演奏です。

誰の演奏とは申しませんw。

私は32番が至高の音楽ですが、通の中にはこの31番を一番に評価する人が結構多いみたいです。
by なるたる (2007-09-10 02:27) 

みどりのこびとちゃん

31番と32番、うーん、どちらかを選べと言われたら
困るなあ。
どっちにしようかなあ。

でもこの曲のフーガは、大好きです。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-11 00:35) 

なるたる

確かに素晴らしいフーガではあります。
なんとなく、「明日に向かうフーガ」とでも呼びたくなりますw。
by なるたる (2007-09-11 01:18) 

なるたる

久々にベートーヴェンの31番ピアノソナタのフィナーレの実演を聴きたく
なって、例によってyoutubeを漁っていました。

CDでもそうですが、私はやっぱりこのルドルフ・ゼルキンの第3楽章が一番好き。
この境地は枯れた人にしかだせないなぁ。
ゼルキン、棺桶に片足どころか両足突っ込んでいますが、絶対に良いや。
http://www.youtube.com/watch?v=Y0Rj3w869bg&feature=related
by なるたる (2010-10-24 23:39) 

みどりのこびとちゃん

おっと、偶然ですね
今日、夕方のテレビで、坂本龍一がやっている
スコラ特別講座というのを見ていたら、
この曲のフーガがちょっとだけ演奏されたのです。
で、あっ、全曲聴きたいなあ、と思って、この曲の3楽章だけ
さっき、聴きました。
で、今、ゼルキンも聴いたけど、年季入ってます。
by みどりのこびとちゃん (2010-10-25 00:24) 

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