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交響曲第1番(スクリャービン) [スクリャービン]

さて、昨日のブログで、26日のN響の定期演奏会でのメインの曲
スクリャービン作曲の「プロメテウス」のことを書いたが、
メインの曲だけ書くのは、非常にしのびない。(笑)
ということで、今日の音楽日記は、その時の演奏会で、演奏されたもう1曲である。
その曲とは、同じロシアの作曲家スクリャービンの作曲した、交響曲第1番である。

さて、この曲、本当に無名なので、ちょっとだけ解説すると、
・モスクワ音楽院の教授時代の作品で、作曲家の初期の時代の作曲である。
・全体で、6楽章からなり、50分以上の大曲である。
・最後の楽章には、メゾソプラノとテノールの独唱と、合唱がはいる。
(あれっ、あまり解説になっていないような気が・・・)

さて、曲であるが、私の個人的感想としては、
・スクリャービンの初期のピアノ曲と一緒で、かなり、ショパン風の曲である。
 (というより、ショパンのピアノ曲をオーケストラで演奏したらこんな曲だろうな。
  実際、フランセという作曲家がショパンの前奏曲集をオーケストラ編曲しており、
  CDでもそれは聴けるが、実際そんな雰囲気である)
・さすがにこの曲は、この作曲家の代表曲とは、いえないだろう。(そりゃそうだ(笑))
・それに最後の合唱の歌詞は、「芸術に栄光あれ!」とかなんとか、かなり恥ずかしい
 歌詞だし、また音楽も、かなり仰々しく、ちょっと恥ずかしい音楽である。
・ショパン好きな人が、オケを聴いてみたかったら、かなりいけるとは、思うが、
 さすがに50分は、長い感じがするだろうな。

ということで、
この曲の演奏が終わった時、頭では、全然別のことを考えていた。

それは、独唱者(メゾソプラノとテノール)のことである。

この曲、独唱者が歌うのは、最終楽章だけだが、
二人の独唱者は、最初から、指揮者の横にずっーと40分程度座っているのである。
曲を聴いている途中でも、
「あーあ、暇だろうな」とか思ってしまった。(ごめんなさい)
そして、やっと、最終楽章で立ち上がって、ちょっと歌うと、
途中からは、独唱者の歌は、なくなり、合唱とオケだけになる。
そして、最後まで、指揮者の横に、ずっと立っているが、
その後、独唱者の歌は、ないのである。

スクリャービンさん。やはり、芸術のためとはいえ、独唱者がかわいそう・・・。
パーカッションとかは、長い長い曲で、ほんの数小節だったり、一回だけだったりしても、
ステージ奥だからいいけど、独唱者は、指揮者の横に座っているので、かなり目立つ。
独唱者は、大変だ。
私だったら、独唱者は、第5楽章が終わってから入ってきてもいいかなあ。とも思う。
しかし、音楽の流れが止まるとか、いろいろあるんだろうなあ。
なんて、勝手に、こんなことを書いてはいるが、
独唱者は、あんがい、なんとも思っていないのかもしれない。
(本当のとこ、聴いてみたいな)

うーん。私なら、指揮者の横に40分間じっと座っているだけでも
とてもとても、がまんできないな。(指揮したくなりますね(笑))

スクリャービンの交響曲第1番をこれから聴く機会は、それほどないと思う。
ということで、色光ピアノの「プロメテウス」も含めて、
この演奏会は、貴重なものだったと思う。


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nzzkn

2009/5/5に、大阪シンフォニッククワイアという合唱団主催の「5月にロシアを歌う」というコンサートで、第1番のナマを初聴きしました。

不思議だらけでした。

ソリストの待ち時間の長さについてはお説の通りですが、合唱の出番なんか60分中わづか4分ですよ。歌詞は「芸術に栄光あれ、永遠に栄光あれ」の繰り返しだけでしょ。

コンサート全体でも、序曲はオケだけやったし、「だったん人の踊り」の合唱入り版を足しても、全80分中、合唱の出番が20分という、主催にしては割の合わない短さ・・・あ、それだけなら第9でも同様か。

聴き手としては極めて意義深い聴きものでした。
by nzzkn (2009-10-24 12:25) 

みどりのこびとちゃん

nzzknも、この曲を実演で聴かれたことのある人ですか。
なかなか実演では、聴けないですよね
確かに、不思議な曲です
by みどりのこびとちゃん (2009-10-24 23:54) 

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