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ピアノ協奏曲 イ短調(グリーグ) [グリーグ]

この音楽日記、2005年から始まっていて、
ピアノ音楽を中心にいろいろな曲を書いてきている。
で、同じ曲は、書かないことにしていたのだけど、
昔の自分の音楽日記を読んで、ああ、今は、違う考えだよなあ。
と思う曲も多い。
それから、よく聴く有名曲は、
まあ、ほとんど書いてきたので、
最近は、マイナーな曲を書くことも多くなってきている。
と思っていたら、

なんと、ピアノ協奏曲の超有名曲
あの、グリーグの傑作をまだ書いていないことに、
なぜか、気が付いた。
これは書かないと・・・

ということで、今日の音楽日記は、
ノルウェーの作曲家グリーグのピアノ協奏曲です。

作曲者25歳の時の作品で、3楽章からなる曲で、
リストが初見で、完璧に弾いた?とか
しかし、このピアノ協奏曲は、もう説明不要の有名曲ですね。

ということで、楽曲分析や、作曲の経緯とかは、
ネットで調べてもらうとして、
この曲に関しては、私の思い出を書いてみよう。

この曲を初めて聴いたのは、高校生の時かなあ。
フォンタナの廉価版のレコードで、
カップリングは、もちろんシューマンのピアノ協奏曲。
ピアノが、アラウということを覚えている。
(ネットで調べたら、管弦楽は、
ドホナーニ指揮、アムステルダムコンセルトヘボウでしたね)
演奏は、テンポのゆったりした、雄大な演奏で、
最初のティンパニーの盛り上がりの後のピアノの入りが、
とってもかっこよくて、
もう、レコードが擦り切れるほど聴いたものです。
そのため、この最初の部分は、当時、ピアノで練習したものです。
(かっこいいけど、そんなに難しくないのですよ。)

そういえば、その後、ルプー、リヒテル、ツィンマーマン等々
いろいろ聞いてきたけど、
どれもいい。
多分、このピアノ協奏曲は、演奏者を選ばないんじゃあないかなあ。
ピアノ部分も、管弦楽も部分もとてもよく出来ていて、
ピアノは、もちろん難しいけど、無理がないし、
カデンツァだって、とっても派手に聞こえるけど、奏法にはまったく無理がない。
3楽章の最後の盛り上がりは、
もう、定番の作曲法なんだけど、
ロシアのピアノ協奏曲と違って、ピアノが主役というより、
管弦楽と一緒になって、
北欧の自然のスケールの大きさを感動的に演奏できるような気がする。

この曲、レコードの時代、CDの時代でも、まず間違えなく、
シューマンのピアノ協奏曲とカップリングされています。
もちろん、序奏も同じ下降音形だし、3楽章だし、時間も同じぐらいだし、
グリーグは、シューマンに影響をうけている説とかあり、
丁度いいのかもしれないけど、
あまりにも、この組み合わせばかりで、
いやいや、ちょっと違う組み合わせがあってもいいんじゃないか
なんて、考えたこともある。

で、グリーグのピアノ協奏曲と組み合わせる場合、
シューマン以外だったら、私だったら

・ピアノ協奏曲第2番(マクダウェル)⇒この曲の過去の音楽日記はこちら
この曲、明らかに、グリーグの影響を受けています(多分)
二つ組み合わせると、面白いと思うのだけどなあ。

・ピアノ協奏曲(アッテルベリ)
スェーデンの作曲家のピアノ協奏曲です。
いやいや、最初の部分のティンパニーの盛り上がりとピアノの下降音形は、
シューマンより、よっぽど似ているかな(笑)
グリーグのピアノ協奏曲とまったく違う感じの北欧のピアノ協奏曲ということで・・・
この曲、映画音楽っぽくて、すごく聴きやすいし、かっこいいですよ。
というより、大河ドラマっぽいです。
ピアノは派手です。
最後の盛り上がりもいいですよ(いつかこの音楽日記で出番があるでしょう)

さてさて、とりとめもないことを書いてきた。
しかし、有名な名曲には、やはり、有名になるだけのものがある。
このグリーグのピアノ協奏曲は、名曲になるだけの
ものが多分にあると思います。

では

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まほろばのピアノ弾き

こんな超有名曲がまだここでは紹介されていなかったのですね。
P協のベスト10を選べば絶対入る曲ですが。

仰せのとおり、まとまりが良く(強いていえば第1楽章の展開部が短くてやや物足りない気もしますが、逆にカデンツァは華麗で充実しています。)、基本的なテクニックさえあれば弾き易い(もちろんこれはプロ級ピアニストの場合ですが)割に演奏効果が大きいのもヒットの理由でしょう。

ところでグリーグは「ピアノ協奏曲第2番」も着手したようですが、スケッチのみで幻に終わり、そのせいかこのイ短調のP協に何度も手を加えています。初稿版に基づくCDがBISから出ており、これを聴くと現行のスタンダード版が、随分洗練されている印象があります。

カップリングのP協ですが、私は同郷の作曲家シンディングの曲(変ニ長調作品6)も良いのではと思います。

by まほろばのピアノ弾き (2014-04-15 23:32) 

タカノカズヒロ

リストはこの曲を、初見で弾いたそうです。
by タカノカズヒロ (2014-04-16 21:36) 

みどりのこびとちゃん

まほろばのピアノ弾きさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよ。有名なピアノ協奏曲は、ほとんど書いたつもりだったのですが・・・
大抵、有名な曲は、悪く言う人もいるのですが、
このグリーグのピアノ協奏曲、悪く言う人は、あまりいないと思います。
それだけ、この曲は、すばらしい出来です。
シンディングですか・・・ちょっと聴いてみます。

by みどりのこびとちゃん (2014-04-16 23:21) 

みどりのこびとちゃん

タカノカズヒロさん、コメントありがとうございます。
リストがこの曲のピアノの部分と管弦楽の部分を
完璧に弾いたという話は、どこまで本当かわからないのですが、
でも、手紙の文章もあって、これは、本当みたいですね。
それにしても、リストもグリーグもすごいです
by みどりのこびとちゃん (2014-04-16 23:24) 

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