SSブログ

カマリンスカヤ(グリンカ) [グリンカ]

さて、今日の音楽日記は、ロシアの作曲家グリンカの管弦楽曲
[カマリンスカヤ]です。

グリンカというと、最も有名な曲は、
「ルスランとリュドミラ序曲」だろう。
(この曲の過去記事は⇒こちら)

で、次に有名な曲は?と聞かれると答えがいろいろだろう。
・オペラ好きなら「皇帝に捧げし命」(すいません、私よく知らないです)
・管弦楽曲なら、2つのスペイン序曲(あっ、これちょっといいですよ)
・室内楽なら「悲愴三重奏曲」(これは結構、旋律がいいです)
・ピアノマニアなら「幻想的ワルツ」(過去記事は⇒こちら)
・いやいや、歌曲はいっぱいあるぞ

とはいえ、グリンカの作品は、「ルスランとリュドミラ序曲」以外
それほど知られていないように思う。
グリンカは、「近代ロシア音楽の父」と呼ばれるらしいけど、
作品は、いまいちなのか・・・
(ちなみに、グリンカは、1804年生まれ。シューマンやショパンより古いです)

今日の音楽日記は、
グリンカが作曲した管弦楽曲[カマリンスカヤ]です。
この曲、ロシアの民謡を使用した作品です。
ゆっくりした部分は、「高い山」という結婚式の曲
速い部分は「カマリンスカヤ」という踊りの曲
これを組み合わせて、一つの曲を作っている。
(この2つの曲に非常な類似を見つけたとグリンカは言っているけど、
 うーん、そんなに類似はないかもです。確かに、旋律の主な音の動きは
 一緒なんですけどね・・・)

最初は、ゆっくりとした厳粛な「高い山」の旋律が、
対位法的に、展開されます。
この部分の響きは、重厚でなかなかです。
で、次に踊りの歌「カマリンスカヤ」が演奏されます。
単純な旋律ですが、いかにもロシア民謡で楽しいです。
で、また「高い山」がでてきて、
クラリネットの華麗な「カマリンスカヤ」の変奏のソロがあり、
後半は、カマリンスカヤの旋律が、何回も何回も繰り返され、
盛り上がり、最後は、ちょっと変わった終わり方で終わります。

この曲、一回聴いただけでは、ちょっと構成がわかりにくいのが
欠点かもしれない。
でも、響きといい、この単純な旋律を飽きさせないように、
和声を変えたり、よく聴くと、なかなかです。
もちろん弾くのも、楽しいですよ。

***************************************************************
追記
さてさて、なぜこの曲を書いたかというと、
左のサイドバーを見て下さい。
この音楽日記をずっと読んでいる人(うーん、どのくらいいるのだろう?)
は、知っていると思うのだけど、
私、マンドリンオーケストラやっています。

で、2つの団体に出演しています。今年は
7月7日は、アンサンブル・モニカ
10月14日は、さくらマンドリンオーケストラ
の演奏会があります。

で、今回はアンサンブル・モニカの演奏会の宣伝です。
暇な人は、無料ですし、是非 聞きに来てくださいね
リリア音楽ホールは、素晴らしいホールです。

[アンサンブル・モニカ]第8回演奏会
7月7日(日曜日 七夕) 開場13:30 開演14:00
場所 川口 リリア 音楽ホール(4階) 入場無料
演奏曲目:
ハンガリー舞曲第1番、タイスの瞑想曲、亡き王女の為のパヴァーヌ、
粉屋の踊り、カマリンスカヤ、火の山(鈴木静一) 他
(管アンサンブルステージもあります)

追記
カマリンスカヤ、演奏する方も楽しいです。ハイ
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

AS

こんばんは☆。かなり以前の記事へのコメント失礼します。
グリンカの「カマリンスカヤ」はワタクシも好きな作品の1つです。
たった2つの旋律を使ってこのように曲を作ることができるのかという驚きを感じています。この2つの旋律の共通点は「4度の進行」にあると何かの本に書いていったのですが,その説明を読んでもよく分かりませんでしたが・・・。

「高い山」の部分は補助旋律を使用していて,ロシア民謡を合唱しているかのような民俗色の濃い雰囲気を醸し出していますね。それに続く「カマリンスカヤ」は一転して明るくて快活。バラライカやバヤンといったロシアの民俗楽器のアンサンブルをイメージさせられます。一瞬ですが「高い山」の旋律が弦楽器のピツィカートで再現されるところ,それから旋律を調子はずれの音程で管楽器が伴奏する箇所が面白いですね。
by AS (2013-11-24 17:36) 

みどりのこびとちゃん

ASさん、コメントありがとうございます。
グリンカのカマリンスカヤ、楽しいです。
演奏しても楽しかったですね。
もっと知られていい曲だとしと思います。

2つの旋律の共通点は、
ハ長調で書くと、最初の旋律は、
ドミ ファーミーレー ドシラソレレ・・・・
となり、
2つ目の旋律は、
ソミソ ファレファ ミドミ レドレミ ド・・・
となり、
2つとも、ファ・ミ・レ・ド の4度の下降音形が中心
ということだと思います
ははは、文字で書くとわかりにくいですね(笑)

by みどりのこびとちゃん (2013-11-24 22:28) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。