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コル・ニドライ(ブルッフ) [ブルッフ]

さて、多分、今年最後の音楽日記である。
なんの曲を書こうかなあ、
まあ、何回も言っているように、私は、八方美人なので、
バロック音楽から現代音楽、派手な技巧的な曲から癒される静かな曲まで、
なんでも聴くのだが、今年は、どちらかというと、
ゆったり系の曲をよく聴いた気がする。

ということで、今年最後の音楽日記は、
ブルッフが作曲したチェロと管弦楽の為の曲
【コル・ニドライ】を書いてみよう。

この曲、チェロ独奏(管弦楽伴奏)の為の小品としては、とても有名な曲だ。
ピアノ伴奏でもよく、弾かれるが、断然、管弦楽の伴奏の方がいいと思う。

曲は、10分程度の小品だが、
とても、深みのある、ロマン的な作品だ。

静かな序奏の後に、チェロに現れる主題は、悲しげだが、とても情熱もある。
この旋律は、途中に何度も八分休符が入り、とぎれとぎれに、歌われる。
この間がなんとも言えない音楽空間を創り出す。
この部分の低音のチェロの音域がまたいい。

後半の部分は、二分音符と四分音符だけの単純な旋律になる。
だが、前半と対照的に、歌は、朗々と切れめなく歌われる。
もう、ロマンの香りが匂ってくる。しかし、その中に敬虔な心も見える音楽だ。
ずっと、音楽に浸っていたい瞬間だ。

この曲、ヘブライの古い聖歌に基づいているらしい。
確かに、そうやって聴くと、宗教的な感じもする。
しかし、私は、この曲を聴くと、
なぜか、どこか、とても懐かしい感覚になるのです。

懐かしい感覚・・・

どこからくるのかわからないのですが、
みなさんも、そういう曲ありませんか?

まあ、勝手なことを言っていますが、
チェロの独奏曲の傑作として、末永く残る曲だと思います。

******************************************************************************
さて、今年も、もうすぐ終わりだ。
みなさんは、どんな一年でしたか?
私は、結構、家庭も、趣味も、仕事も、いろいろな事がいそがしくて、
追われていた気がする一年だったなあ・・・

来年は、もっと、ゆったり心に余裕をもって、過ごしたいと思っているのです(ハイ)
(でも、音楽は、もっと聴きたいし、ピアノも練習したいし、作曲もしたいし・・・(笑))

では、来年もよろしくお願いします。


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コメント 7

Cecilia

「コル・ニドライ」、これからゆっくり聴いてみたいと思います。

私のほうは停滞した一年で、ある意味暇でした。
ゆったりできる状況ではなかったのですが、音楽を聴いてブログを書いてゆったりしていたかも・・・。
来年はブログを書く暇がないくらい忙しくなりたいものです。
みどりのこびとちゃんの作曲・・・聴いてみたいです。

来年もよろしくお願いいたします。
by Cecilia (2007-12-29 06:18) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、来年もよろしくお願いします。
「コル・ニドライ」いい曲です。

ところで、私の作った曲ですか?
ははは、来年、気が向いたら、ブログにアップするかも(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-12-29 22:40) 

なるたる

思うにユダヤの音楽と言うのは、感情の隈取りのかっちりとした、聴き手に有無を言わさず共感を強いるような濃密な音楽なのでしょう。
ブルッフがユダヤ人だったかどうかは諸説がありますが、コル・ニドライでもその旋律の感情の濃さ、ねちっこさは我々日本人とは明らかに異質の文化を感じます。日本人は淡白ですからね。

とは言え、この曲のある種懐かしさは麻薬のように聴く人を蝕みます。
奥底から沸き上がり、魂を鷲掴みにするような本能的な音楽。
一旦この曲の虜となると、容易にはその魔力からは抜け出せません。
私にとってこの曲はそういう不可思議な魅力を秘めた曲です。

本年もよろしくお願い申し上げます。
by なるたる (2008-01-03 22:45) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん。今年もよろしくお願いします。

この曲の魔力は、なんなのでしょうね?
旋律とか、和声とか、リズムなどというものではなく、
おっしゃる通り、本能的なもののような気がします。
日本とは、確かに文化が違うのに、懐かしさは感じられますよね
by みどりのこびとちゃん (2008-01-04 00:46) 

なるたる

暇な時はyoutubeってんで、見つけましたよKol Nidreiの実演。

ソリストのTeodora Mitevaを初め、指揮者・オーケストラ全てが女性と言う珍しい編成です。
都合で感動的なpart2だけを紹介しましたが、勿論part1もあります。
うーむ、素晴らしい。
やっぱりこの曲は管弦楽の伴奏が一番しっくり来ます。
ジャクリーヌ・デュ・プレによるピアノ伴奏版もあるけど、この曲の懐かしさの表現は今一でありました。

 
http://jp.youtube.com/watch?v=gHwINCeAr38
by なるたる (2008-04-18 18:30) 

なるたる

追記。
でもやっぱりpart1も載せちゃいますw。
チェロの深々とした響きが素晴らしいですね。

http://jp.youtube.com/watch?v=8mgaICZS79Y&feature=related
by なるたる (2008-04-18 18:41) 

みどりのこびとちゃん

やっぱり、こういう曲もいいです。
深みがちがいますね。

by みどりのこびとちゃん (2008-04-20 01:27) 

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