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2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調(J.S.バッハ) [バッハ(J.S.)]

さて、前回の記事の前衛的なアイヴスのピアノソナタもいいけれど、
今日は、時代をさかのぼって、バロック音楽の名曲を聴いてみた。

さて、いきなりクイズです。

バロック時代の以下の三人の作曲家
     J.S.バッハ
     ヘンデル
     D.スカルラッティ
この作曲家を生まれた順番に並べ替えなさい。
(本やネットを見ないで、答えるのは、ちと難しいかもしれませんよ)
(答えは、ブログの最後で・・・)
(ちなみにこのクイズ、本文とは、まったく関係ありません(笑))

まあ、クイズは、おいといて、
今日の音楽日記は、バッハの協奏曲の作品の中で、多分私が一番好きな曲。
J.S.バッハ作曲の【2つのヴァイオリンのための協奏曲】である。
この曲、私だけでなく、バッハの作品の中では、人気曲だ。
なにか人気なのだろう?

曲は、3楽章からなっている。

 第1楽章・・・しっかりとした主題が、対位法的な処理で展開される。
        2つのヴァイオリンの掛け合いが、これまたとてもいい。

 第2楽章・・・ヘンデルの有名な曲を連想させる出だしだが、
        その曲より、ロマン的かもしれない。
        とてもとても、歌心あふれる音楽

 第3楽章・・・この終楽章は、他のヴァイオリン協奏曲と違って、
        第1楽章と同じような、強固な構成力の中で、音楽を聴かせる。
        もちろん、対位法的な響きもすばらしい。

バロック時代の多くの曲は、どちらかというと、
宮廷や貴族を連想させ、
どちらかというと、いい意味で、BGM的な感覚で聴くことが多い。
そういう感覚で、朝、バロック音楽をいろいろ聴くのは、とても心温まる。

しかし、この【2つのヴァイオリンのための協奏曲】は、
是非、コンサートホールで聴きたい。
曲の構成力、緊張感、音響、等々、
どれをとっても、ホールでの演奏会向きだと思う。

ピリオド奏法、全盛の現在だが、
この曲、ちょっと、人数多めの管弦楽伴奏で、
ヴァイオリンもヴィブラートをちょっとだけかけて、ロマン的な演奏も好きだなあ。
(これって、邪道なのかなあ・・・)

そんな曲だ。(実は、マンドリンでも是非やってみたい曲なのです)

さて、クイズの答えです。

     J.S.バッハ・・・・・・・1685年 3月21日
     ヘンデル・・・・・・・・・・1685年 2月23日
     D.スカルラッティ・・・・・1685年10月26日

なので、ヘンデル・バッハ・スカルラッティの順番ですね。

バッハとヘンデルが同じ年の生まれというのは、有名だけど、
月日まで覚えている人は、あんまりいませんよね。
(ましてや、スカルラッティの生年月日なんて・・・)


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スザンナ

バッハのドッペルコンチェルト、いいですよね♡
特に2楽章♪~ 「愛は静けさの中に」という映画で、この2楽章を聴いて以来、この曲を聴くと体がくねくねしてしまうスザンナです。笑
3楽章は曲の構造が難しいですよね(私にはです 苦笑)
参加しているアンサンブルで演奏したこともあるのですが、、、2楽章はチェロ一本だったので私はお休みでした^^;
スカルラッティも同年生まれだったのですね~!
by スザンナ (2007-01-29 23:38) 

みどりのこびとちゃん

映画で使用されたのは、知りませんでした。
でも2楽章は、確かに映画に使えそうな音楽です。

私は、バロック音楽は、聴くより演奏する方が楽しいと思っているので、
この曲を演奏されたのは、とても、うらやましいです。
by みどりのこびとちゃん (2007-01-30 21:29) 

なるたる

ここんところヴァイオリン協奏曲、とりわけロマン派のヴァイオリン協奏曲の特集が続いたんで、気分転換にバッハのヴァイオリン協奏曲を聴き返して見ました。
やっぱり素晴らしいです、爽快です。
曲はヴァイオリン協奏曲全集+オーボエとヴァイオリン弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 ハ短調 BWV1060(PHILIPS 468 124-2 ヴァイオリン サルヴァトーレ・アッカルド他)ですが、別世界ですね。

うーん、何年振りだろう、バッハのヴァイオリン協奏曲を聴くのは…。
ロマン派の感情過多の音楽を聴き続けていると、ふいに無性に聴きたくなるんですねバッハが。
感情を排し、居住まいを正して正座して向き合うような真摯さや折り目正しさと厳しさ、感情ではなく論理に向き合うような厳密さはある意味救いです。

ロマン派の感情の温室でクズクズになったような中毒症状を、爽やかに中和してくれる特効薬、私にとってバッハはそのような貴重な存在であり続るでしょう。
まるで大田胃酸みたいだなw。

私はやはりバッハが好きです。
by なるたる (2009-11-25 19:57) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
この曲、すばらしいですよね。
記事にも書いたけど、マンドリンで演奏したい曲です。

来年のマンドリン演奏会の選曲をしているので、
バッハをいろいろ聴いています。

どんな楽器で演奏しても、バッハの曲は、新鮮です。

バッハは、不思議な作曲家です
by みどりのこびとちゃん (2009-11-28 17:12) 

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