エチュード【三度】作品25-6(ショパン) [ショパン]
さて、昨日の音楽日記で、ショパンのエチュード【蝶々】を書くのに、
ショパンのエチュードを全曲聴いた。今日は、その第2弾である。
(って、第3弾もあったりして・・・)
今日は、私のように、いい加減にピアノを弾いている人には、
絶対に弾けない(もちろん他のエチュードも弾けないのだが・・・)
ショパンの三度のエチュードである。
指の練習の曲であることは、十分わかるが、こりゃあ、右手の指がつる。
(ピアノを弾かない人に解説しよう。
まず、右手の親指と中指でピアノを弾く。
次に人差し指と薬指でピアノを弾く。
次に中指と小指でピアノを弾く。
で、今度は、その逆。
みたいなことを、すごく早い速度で、均一に演奏する練習曲である。
もちろん、もっともっと、難しい指の動きをするんですけどね。)
こんな曲は、機械とかにまかせればいいと思うのだが、
さすがにショパンさんの曲です。
このエチュード(他のエチュードもそうだが)をパソコンで一定テンポで鳴らしても
全然おもしろくないのである。
このエチュードも、右手の微妙なニュアンスや、左手の歌わせ方で、
全然別の曲に聞こえる。
まあ、エチュードとして、はっきり三度の音がしっかり聞こえ、
ターミネーターのように冷静で完璧無比に弾くのも一つの解釈だし、
右手のニュアンスや、左手の隠された音を響かせ、曲を歌うのも一つの解釈だろう。
それにしても、現代のショパンコンクールなどでは、どっちの弾き方が主流なのだろうか?
審査員に聴いてみたい気もする。
まあ、どっちにしろ、なにか訴えるものがあればいいんだろうなあ。
なんてことを思いながら聴くショパンのエチュードを聴いていると、
自分がコンクールの審査員のような気分になってくる。(オイオイ夢を見すぎだ・・・)
しかし、ショパンのエチュードにはピアニストによって、本当にいろいろな弾き方がある。
単なる練習曲でないことが実感させられる曲集である。
またまた余談だが、(こればっかりですな)
ゴドフスキーさんは、この三度の右手を左手に変更した編曲をしている。
ほとんど、苦行の世界ですな。これは・・・・
ショパンの練習曲は本当に演奏家の個性が面白いですね。
アシュケナージやポリーニの完璧なテクニックも凄いが、
他個性あふれる演奏も良いものです。
私は学生の頃にホロヴィッツの「革命」エチュードを聴いて驚愕しました。
「な、なんちゅう出鱈目で不吉な音やねん」
遠藤郁子さんの「ヒュー、デロデロデロ・・・」とお化けが出そうな
怨念の(?)こもった音にもドびっくり。
ピアニスター・ヒロシの、演歌に変わってしまう編曲にズっこけ。
(そりゃ余計だな・・・)
いいなあ・・・
by ローター (2007-08-25 00:08)
そう、この三度のエチュードは、鬼門です。
メカニックに走ると、機械的といわれるし、
感情を込めると、技巧がない みたいに言われます
あれっ、弾けないから、関係ないか ははは
でも個性的な演奏は、私は好きです
by みどりのこびとちゃん (2007-08-26 00:47)