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運命の力 序曲(ヴェルディ) [ヴェルディ]

さて、今日の音楽日記は、ヴェルディの 運命の力序曲です。

この曲、オペラの序曲の中では、有名ですよね。

ヴェルディは2年以上、作曲から遠ざかっていたそうですが、
自身が情熱をこめて運営する農園に近代設備を導入する資金不足ため、
再び作曲の道に入り、1862年、この歌劇【運命の力】を作曲したそうです。
でも、ストーリーは、主要な登場人物が全員死ぬという衝撃的な結末のオペラです。
(普通、資金不足を補うためなら、もっと大衆受けする作品作るとおもうけど・・・
 そこが、芸術家なのでしょうね)
(あっ、後の改訂版では、一人生き残ります)

さて、この序曲は、主人公の運命を表す特徴的な3つの音で始まり、
すぐにこの曲の中心モチーフである運命の力の主題で始まります。
山の中の修道院の静かな音楽、神をたたえる音楽など、
いろいろな動機が出てきますが、どれも運命の力のモチーフには逆らえません。
そして、曲は圧倒的な力をもって終わります。

よくできた序曲です。短いのに、歌もドラマも、ぎっしりつまっています。
やはり、こういう序曲はいいです。

さて、冒頭の3つの音ですが、運命のモチーフを表すということで、
昔は、鋭く、大きく、短めに演奏する指揮者もいましたが、
ヴェルディ自身が、これは敬虔な祈りのモチーフとして、
やわらかく演奏されるべきと言った?そうで、
ちよっと遅めのやわらかいフォルテで演奏する指揮者もいます。
私は、昔の指揮者の演奏が好きだなあ。

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